International Year of Mountains 2002 Japan
これは、国際山岳年(International Year of Mountains (IYM))の準備状況に関する月刊ニュースレターの第3号です。国連の中で国際山岳年に関する活動の調整のための主導機関を任されている、FAO(国連食糧農業機関)の国際山岳年調整ユニットが発行するものです。
■ 国レベルでの準備状況国際山岳年への準備についての強い関心が引き続きFAOのメンバー国から示されています。世界中の山岳国において、34の国内委員会が設立またはその設立が計画されています。その例として、ネパールでは最近、国際山岳年のための省庁間委員会が設立され、フランスからは同様の組織を7月の中旬までに設立するとの意志が示されています。このことが、次々と他の国々を国際山岳年委員会の設立に向けた迅速な行動へと導き、各国における国際山岳年の活動の計画や準備が遅れることなく行われることとなるよう期待しています。
昨年の末に各国へお送りした質問状について返信いただき、FAOからの国際山岳年の準備状況に関する情報についてのリクエストに応じてくださった国々に対して、一言お礼を申し上げます。この情報は、国際山岳年調整ユニット及び私たちのパートナーである多くの関連機関にとって、これらの国々が2002年にむけて準備をする間に、より効果的な支援を行うための助けとなります。このようなことからも、残りの国々の方々についても、引き続き質問状の返答を下さるようお願いいたします。
■ 欧州各国内委員会会合
ブリュッセルにある欧州議会において、この6月19日に重要な会合がイタリア国際山岳年委員会代表ルチアーノ・カヴェリ氏(氏は欧州議会の一員でもあります。)により招集されました。この会合では国際山岳年宣言の仕掛け役として働いたキルギスタンや国際山岳年の準備のために働いているいくつかの欧州及び国際機関の代表者のほか、オーストラリア、フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、スロヴァキア、スロヴェニアにおける国際山岳年国内委員会の代表者が一同に会し、国及び欧州地域での国際山岳年に対する取り組みについて、その調整及び協力を強化するとともに、情報やアイディアの交換を促進することを目的として、議論が交わされました。欧州議会の中で最近構成された「山岳の友」の数名のメンバーもこの会合に参加しました。このグループでは、これから国際山岳年を通じて将来にわたり、山岳問題について特別な注意を払い続けていくとのことです。
このような国際山岳年国内委員会の代表者たちによる地域集会がこれからも様々な地域において開催されることを大変奨励し、期待しております。
■ 国際山岳年フォーカスグループ会合
6月11日、国際山岳年フォーカスグループの会合がニューヨークのスイス公館において開催され、8の国々、FAO、国連本部経済社会問題局(UN/DESA)及び山岳協会(TMI)の代表者が出席しました。会合の中で、最近国際山岳年の調整役としてFAO連絡事務所よりニューヨークの国連本部で働くこととなったティム・アリントン氏が紹介されました。主な議論は2001年12月11日に予定されている国際山岳年公式開幕イベント、及び同じ週を通して行われる予定の関連非公式イベントの構造及び組織に関することに焦点があてられました。
■ 山岳地域の開発のための研究
6月6〜10日に、王立スウェーデン科学協会によりスウェーデン北部のアビスコにおいて国際ワークショップが開催されました。世界中の研究機関及びFAO国際山岳年調整ユニットから、15名の参加者が集まり、今後将来にわたる山岳研究のためのアジェンダの案を作成しました。この案はリオ・デ・ジャネイロでの地球サミット以来9年間にわたるアジェンダ21の13章「脆弱な生態系の管理:持続可能な山岳開発」の実行状況及び現在行われている山岳地域に関する主要な研究の取り組み状況に関する評価に基づいて作成されたものです。グループは、将来の山岳研究の中で優先すべき課題として13の課題分野を特定しました。会議は、ワークショップの参加者及び他の有力な人々との緊密な協力のもとで、討議の結果を方針として最終的にまとめ、科学者グループからの貢献としてヨハネスブルグでの持続可能な開発に関する地球サミット(リオ+10)及びその準備会合、その他の重要な世界規模の国際山岳年イベントにおいて発表するつもりです。
■ 山岳の女性たち
去る5月8〜11日、ネパールのカトマンズにおいて世界中の女性が、2002年5月に同じくカトマンズで開催される予定の主要な国際山岳年イベント、「山岳女性国際集会」の計画及び準備を行うために集まりました。国際総合山岳開発センター(ICIMOD)及びマウンテンフォーラムにより実施されるこのイベントでは約70カ国から山岳地域の女性、ジャーナリスト、政策策定者、計画策定者を含む300人の参加者が集められる予定です。これは、2002年の主要な国際山岳年関連イベントの一つとされるべきであり、山岳地域の女性たちに彼女らの抱える問題を発表するとともに、考えや経験の交換、ネットワークの形成を行うための場を提供するものとして期待されます。この場で、山岳地域の女性が地元や国の経済に対して積極的な貢献を行う事についての強調及び約束がなされるでしょう。さらに、この会合では、持続可能な開発に関する地球サミットのために山岳地域の女性からのメッセージが用意される予定です。この会合の幕開けが、国際女性の日である3月8日に予定されています。
■ お問い合わせ先
国際山岳年に関連する行事及び活動を準備されておりましたら、ぜひ私どもにお知らせ下さい。 また、国際山岳年に関する詳細な情報につきましては、私どものウェブサイト(http://www.mountains2002.org)をご覧下さるか、国際山岳年調整ユニット(info@mountains2002.org)までお問い合わせ下さい。
注)これらは、国連の公式用語(英語、仏語、スペイン語、アラビア語、中国語)でのみ対応されていますが、国際山岳年調整ユニットには、日本人スタッフがおります。日本語によるお問い合わせは、EメールにてMaho.Sato@fao.orgまでお送り下さい。
日本語訳:佐藤真帆