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2002富士山エコ・フォーラム

富士山からのメッセージ

International Year of Mountains 2002 Japan


国際山岳年記念行事へのメッセージ
日本国内閣総理大臣 小 泉 純一郎


平成14年7月6日


     この度,我が国を代表する山,この富士山において「国際山岳年」を記念する行事として「富士山エコフォーラム 富士山の自然を君たちへ」が開催されるに当たり,一言お祝いを申し上げます.
     山は,実に様々な側面において人々の暮らしを支えております.例えば,河川の源泉は山岳地域に始まっており,それゆえ,山は,自然の給水塔と呼ばれております.しかし,世界の各地では,不適切な開発や森林の減少により水資源の管理に悪影響を及ぼしています.
     こうしたことから,本年2002年は,国連の定める「国際山岳年」とされ,山岳地域の保全や持続可能な開発について共に考え,山岳地域の現在及び将来に向けた取り組みを積極的に行う年となっています.先月,イタリア・ローマで開かれた世界食糧サミットの政治宣言においても「山岳地域の貧困拡大に対する懸念,持続可能な開発における山岳地域の重要な役割」が強調されたところでもあり,国際的にもこうした問題に対する注目が高まっています. 
     我が国では,終戦直後の荒廃した国土の緑化を始めて以来,世界にも類を見ない豊かな森林を築いてきました.こうした経験を幾多の問題を抱える開発途上にある国の人々に伝えることも,我々の重要なつとめです.
     今日ここに,次代を担う子供達を含む多くの人々が集い,山のあり方について考えることは,緑豊かな潤いのある国づくりを進める上で,大変有意義なことです.我が国の山岳地域にその多くが分布している森林は,適切な保全を図りながら利用する限り人々に多様な恵みを持続的に与えるものであり,他にかえがたい最良の野外教育や環境教育の場です.子供達が森林を学校にして自らの行動で体験し学んでゆくことにより子供達の生きる力が育まれ,自然と人とが共生する豊かな未来を築いてゆくことが期待されます.
     最後に本会合の成功を祈念して,私のお祝いのメッセージといたします.

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